若尾歯科医院からのお知らせ

2012.11.05

前回は親知らずの症状を中心にお話しさせていただきました。今回は親知らずの治療法についてお話しさせていただきます。

親知らずは痛みが原因で来院されることが多いのですが、その痛みを取り除くことが治療の本質になります。抜歯になることがほとんどですが、まっすぐ生えており、将来しっかりかみ合って機能できるものであれば保存することもあります。

①親知らずの抜歯

痛みが出た親知らずや、横を向いている親知らず、歯並びに悪影響が出る親知らずなどでは抜歯が適応となります。

上の親知らずは固い骨に囲まれておらずほとんどがすぐに抜くことが出来ますが、下の親知らずの場合は固い骨に囲まれており、また横を向いていることも多いため時間がかかることも多くあります。

横を向いている場合は歯の頭を分割し、そのスペースを使って歯の根っこの部分を抜きます。歯の根っこが曲がっている時などでは根っこも分割して抜くこともあります。

生えている向きや、埋まっている位置などで抜歯の方法や、抜歯にかかる時間が変わってきますので、親知らずの抜歯をご検討の方は、受診していただいたときにご相談いただけたらと思います。

②歯肉弁切除

まっすぐ生えている親知らずで、一部が歯肉に覆われているために痛みが出ている場合では、抜歯をせずに覆っている歯肉のみを切除することもあります。ただし、それでも痛みを繰り返すようなら、抜歯をお勧めしています。

③抗生剤、痛み止めの服用

痛みや、腫れがひどい方はお薬で一度症状を抑えることもあります。ただし一度痛みが出た親知らずは再び痛みが出ることがほとんどですので、症状が落ち着いたとしても抜歯することをお勧めします。

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