審美歯科とは、従来の詰めるかぶせるといった治療の中に美しさを加えた治療方法です。
ただ歯を白くする、白いかぶせものをするというものではなく、審美歯科により自然な口元になり素敵な笑顔を手に入れ、お食事もおいしく食べられることを目的としています。
ホワイトニングとは歯の表面に付着した色素を削らずに薬剤による漂白により白くする方法です。歯の表面を溶かすのではなく、薬剤により着色の原因となっている色素タンパクを分解します。歯を削らずに自然な白さを手に入れることが大きなメリットですが、先天性の原因で変色がある方や、歯の内部の原因による変色では対応できない場合があります。
当院では2種類のホワイトニング治療を行っております。
治療前
治療後
ホームブリーチング
ホームブリーチングとは自宅で行うことができるホワイトニングシステムです。
型取りして作成したトレーをお渡しします。自宅にてトレーに薬剤を注入して頂き2時間程お口に装着します。これを2週間程度繰り返します。
ホワイトニングの効果が得られるまで時間がかかりますが、マイルドに漂白していくため、知覚過敏症状が出にくい、後戻りしにくいといったメリットがあります。
オフィスブリーチング
診療室で行うホワイトニングシステムです。専用のジェルを歯に塗った後に専用の光を照射します。1回の処置で1時間ほどかかります。これを通常2回行います。
短時間に効果が得られるというメリットがありますが、知覚過敏症状が出やすい、後戻りが早いというデメリットもあります。
ホームブリーチングとオフィスブリーチングを組み合わせて行う場合もあります。
オールセラミッククラウン
内面はジルコニア(人工ダイヤ)・表面は陶材(セラミック)の2層構造でできています。被せ物となる部分を削って型を取り製作し、耐久性の高いセメントで歯に接着します。
メリット
金属を使わないため天然歯に近い、審美性の高い仕上がりが期待できます。
変色は起こりませんので、長年きれいな状態で保つことができます。
接着力や耐久性に優れているので、むし歯になるリスクを軽減できます。
メタルフリーのため、金属アレルギーの心配がありません。
デメリット
作成に手間がかかるため自費の治療となります。
メタルボンドクラウン
内面には合金(金・銀・銅・プラチナ等)・表面は陶材(セラミック)の2層構造でできています。被せ物となる部分を削って型を取り製作し、耐久性の高いセメントで歯に接着します。
メリット
見える所はセラミックのため審美性の高い仕上がりが期待できます。
変色は起こりませんので、長年きれいな状態を保つ事ができます。
金属による裏打ちがあるため強度に優れています。
デメリット
作成に手間がかかるため自費の治療となります。
歯肉が下がるとかぶせものと歯肉の間に金属の色が見えることがあります。
オールセラミッククラウンと比べて審美性は劣ります。
ハイブリッドセラミッククラウン・インレー
ハイブリッドセラミックとは、セラミック(陶器)とレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られています。詰め物・被せ物どちらにも対応できます。
メリット
オールセラミックよりもやわらかく、硬すぎないため、周囲の歯や噛み合う歯にダメージを与えにくい材質です。
白色で透明感があるため仕上がりが綺麗です。
金属を使用しないので金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こる心配がありません。
デメリット
レジンが混ざっている為に経年的に変色が起こります。
噛み合わせなどの状態によっては、割れたり欠けたりするリスクがあります。
保険外治療のため、費用がかかります。 (ただしオールセラミッククラウンや、メタルボンドクラウンと比較して安価)