若尾歯科医院からのお知らせ

2012.11.03

前回に引き続き知覚過敏のお話です。知覚過敏の原因について前回お話しさせていただきましたが、今回は知覚過敏の治療法について少しお話させていただきます。

知覚過敏はほとんどの場合、歯を削ることなく治療を行うことが可能です。

①コーティング剤

歯がしみる原因は露出した象牙質ということは前回お話ししました。この露出した象牙質をふさいであげる治療をすれば歯はしみなくなるわけです。この治療に用いられるのが歯のコーティング剤です。露出した象牙質の表面にコーティング剤の塗布を行います。比較的簡単に、短期間で効果が表れるのが特徴ですが、何度か塗布を行わなければ効果があらわれないケースや、適切なブラッシングが行えていないとコーティング剤が剥がれて、すぐに再発するケースもあります。

②歯磨きの指導

強いブラッシング圧で歯磨きを続けていると、たとえコーティング剤を塗布したとしてもすぐに再発してしまいます。適切なブラッシング方法をお家で継続して行っていただけるようにご指導いたします。また歯がしみにくい研磨剤の入っていない歯磨き粉のご提案も致します。

③マウスピースの使用

歯ぎしりがひどい方は過度の力が歯に加わり、エナメル質の薄い部分が剥離することがあります。最近は知覚過敏の大きな原因は歯ぎしりによるものだと言われています。しかし歯ぎしりが起こるメカニズムは非常に複雑で、歯ぎしりを根本的に抑えることはかなり難しいと言えます。そのため、歯ぎしりがひどい方はマウスピースの使用をお勧めしています。柔らかい素材で作られていますので、過度の力を緩衝する作用があります。

④レーザーによる治療

知覚過敏の治療にレーザーを用いることがあります。露出した象牙質の表面には無数の象牙細管と言われる穴が開いています。この象牙細管が刺激を伝えることで痛みとなります。レーザーを用いて象牙細管内のタンパク質を凝固させることで刺激を遮断します。コーティング剤と併用することで効果が上がります。

お知らせ一覧に戻る